農林水産省 白須事務次官更迭 太田農相辞任
農林水産省の本丸、米で起きた不祥事。
本日付 日本農業新聞の一面トップ
「農政ウオッチ」の見出しは 農水省存続の危機
2001年の中央省庁再編を思い出してほしい。
中学の社会の時間に習った大蔵省や建設省の名前が消え再編された事はショッキングで記憶に新しい。
2001年の改革では無傷だった農林水産省。
今回の不祥事を機に、農林水産省の存続が議論されても不思議ではない。
○安全安心を統括する消費者行政は消費者行政担当へ。
○商農工連携など産業としての農業は、経済産業省へ。
○治水・植林、環境保全としての機能は環境省・国土交通省へ。
○農地法関連や耕作放棄地対策、農道・農業用水等の社会インフラの整備は国土交通省へ。
○食育やグリーンツーリズムなど農村文化の継承は、総務省、文部科学省へ。
○食糧自給率のアップ、食糧安全保障は総務省、防衛省へ。
国民の声が高まれば、こんな再編が行われても不思議ではない。
もともと、全ての産業は農業から分岐して世を豊かにしてきた。
中学の授業に呼ばれるときに、第一次産業の歴史や重要性の話からすることが多い。
日本で農業が始まったのは?→弥生時代
世界では?→メソポタミア文明
「衣食住 」
「衣」は?→綿・シルク・麻
「食」は?→農漁業産物
「住」は?→木材・かやぶきの屋根・畳
私達の身の回りにある全ての基幹に農業林水産業が係わっているのだ。
農林水産業は国土・国民にとって多面的で基幹となる産業である。
地方では特に重要だ。
この農林水産業をつかさどる「農林水産省」
私達農民は、あなた方の指導のもと誠実に農地を耕してきた。
使命を果たしてきた。
今回の不祥事を真摯に受け止めて欲しい。
原点回帰
国土国民の声なくして、農林水産業も存続できないのである。
行政改革・財政再建はこの国にとって必要な改革かもしれない。
しかしその転機が、食品に対する不安や、一部の心無い業者の不祥事によるものとは情けない。
世界はめまぐるしく変化している 「農林水産省」も変わらなくては。
近未来、農林水産業が国の基幹産業に回帰する時代が必ず来る。
頑張れ「農林水産省」
私は「経済産業省」よりも「農林水産省」とともに農業の可能性に挑戦したい。
今、世論は農産業を注視している
スピードと改革と永劫性。
農産業「変わらなくっちゃも変わらなきゃ」
「農は国の基なり」
「農業」も「農林水産省」も国民の幸せに資する道へ進まねばならない。